「オホーツクの舟歌」 (知床旅情) . 森繁久彌

2024. 11. 10. 02:26Japanese Arts

オホーツク海  知床 半島

 

オホーツクの舟唄 (知床旅情) . 森繁久彌

映画「地の涯にいきるもの」の主題歌。

https://www.youtube.com/watch?v=PKelZuDfitw

 

 

何地から吹きすさぶ朔北の吹雪よ

わたしの胸をさすように

オホーツクは 今日も海鳴りの中に

明け暮れてゆく

 

父祖の地のクナシリに

長い冬の夜が あける日を

白いカモメが告げるまで

最涯の茜の中で わたしは立ちつくす

何故か眼がしらの涙が 凍るまで

 

オホーツクの海原 ただ白く凍て果て

命あるものは 暗い雪の下

春を待つ心 ペチカに燃やそう

哀れ東に オーロラかなし

 

最涯(さいはて)の番屋に 命の火チロチロ

トドの鳴く夜は いとし娘が瞼に

誰に語らん このさびしさ

ランプの灯(ほ)影に 海鳴りばかり

 

スズランの緑が 雪解けに光れば

アイヌの唄声 谷間にこだます

シレトクの春は 潮路に開けて

舟人のかいな 海に輝く

 

オレーオレー オーシコイ

沖の声舟歌 秋あじだいエリャンサ

掲げる網ゃ大漁 霞むクナシリ

我が故郷 何日の日 詣でむ

御親(みおや)の墓に ねむれ静か

 

 

オホーツクの舟唄(知床旅情)/准

https://www.youtube.com/watch?v=t_qVgObwH2s

 

 

 

 

「オホーツクの舟歌」

映画「地の涯にいきるもの」の主題歌。

#倍賞千恵子 #OkhotskBarcarolle #BaisyouChieko#年金生活翁の漫遊記#美国旅情

https://www.youtube.com/watch?v=DCACicc2ZVg

 

 

Jun 20, 2021

ブログ「ルシャ翁がゆく」 http://shiba-rusha.blog.jp/

 

「羅臼町百年史」には、 次のように書かれてある。

昭和35年7月17日、出立の朝、ロケ隊の宿舎に当てられていた栄屋旅館の前に立った森繁久弥は、・・・・とあり、「羅臼の皆さん、大変お世話になりました。日本にも、まだこんなにも人情の深いところがあったのかと、しみじみ感じられました。お世話になったお礼に、のちのちまで残るように歌を作りました。一緒に歌ってください。」しれとこの岬に はまなすの咲く頃 森繁久弥自ら、マジックで模造紙に書いた「さらばラウスよ」を貼り出し、送る人、送られる人のコーラスが、大きな輪となって、街の中に流れた。  

 

森繁一行が帰ってからしばらくたって、オーケストラの伴奏で歌手に唄わせたテープと歌詞を印刷し、表紙には「はななすと国後」のスケッチと題名を司葉子が書いたものを送ってくれた。このとき題名を「しれとこ旅情」に変えた。  

 

昭和37年(1962)の大晦日のNHK紅白歌合戦に、森繁久弥が自作した「知床旅情」を唄い、それが大きな反響を呼び、昭和38年(1963)「しれとこ旅情」はレコード化され、ザ・エコーズが唄い、片面に同じ曲で、森繁が新たに作詞した「オホーツクの舟歌」を吹き込んで発売した。

 

「オホーツクの舟歌」は、北方領土問題を全国に知らしめるために、森繁が作った曲である。  全ての元歌は、「さらばラウスよ」である。

 

 

オホーツクの舟唄

(知床旅情)
 作詞・作曲 : 森繁久彌


何地(いずち)から吹きすさぶ朔北の吹雪よ

이즈치카라 후키스사부 사쿠호쿠노 후부키요

어디서 휘몰아치는 삭풍의 눈보라여
わたしの胸をさすように

와타시노 무네오 사스요우니

내 가슴을  찌르는 것처럼 
オホーツクは今日も海鳴りの中に

오호츠쿠와 쿄오모 우미나리노나카니

오호-츠크는 오늘도 파도소리 속에 
明け暮れてゆく

아케쿠레테 유쿠

해가 뜨고 지누나

 

 

父祖の地のクナシリに

후소노지노 쿠나시리니

조상의 땅 구나시리에
長い冬の夜があける日を

나ㅇ가이후유노 요루ㅇ가 아케루히오

긴 겨울 밤이 밝아오는 날을 
白いカモメが告げるまで

시로이 카모메ㅇ가 츠ㅇ게루마데

흰 갈매기가 알려줄 때까지
最涯の茜の中で わたしは立ちつくす

사이하테노 아카네노 나카데 와타시와 타치츠쿠스

땅끝 마을 먼동 속에 나는 우두커니 서있네

何故か 眼がしらの涙が凍るまで

나제카 메ㅇ가시라노 나미다ㅇ가 코오루마데

왠지 눈가 눈물이 얼어 붙을 때까지

 

 

 

オホーツクの海原 ただ白く凍て果て

오호-츠쿠노우나바라 타다시로쿠 이테하테

 오호-츠쿠 해원  하얗게 얼어붙고

命あるものは 暗い雪の下

이노치아루모노와 쿠라이유키노시타

생명 있는 것은 어두운 눈아래

春を待つ心 ペチカに燃やそう

하루오마츠 코코로 페치카니모야소우

봄을 기다리는 마음  페치카에 불태우자

哀れ東に オーロラかなし

아와레 힌가시니 오로라 카나시

애처로운  동녘에 오로라 슬프네

 

 

最涯(さいはて)の番屋に 命の火チロチロ

사이하테노반야니 이노치노히 치로치로

 땅끝 마을 오두막에 생명의 불 깜박깜박

トドの鳴く夜は いとし娘が瞼に

토도노 나쿠요루와 이토시 코ㅇ가 마부타니

바다사자 우는 밤은 사랑스런 딸이 눈에 

誰に語らん このさびしさ

다레니카타란 코노사비시사

누구에게  말하랴  이 외로움

ランプの灯(ほ)影に 海鳴りばかり

람푸노 호카ㅇ게니 우미나리바카리

램프불 그림자에 파도 소리만

 

灯影 : ほかげ

ばんや[]  ① 番人(ばんにん, 파수꾼)의 대기소 ② 江戸えど 시대 番太(ばんた, 파수꾼)가 있었던 작은 집 ③ 北海道ほっかいどう에서 청어‧연어잡이 어부가 묵는 오두막

 

 

 

 

スズランの緑が 雪解けに光れば

스즈란노미도리ㅇ가 유키도케니 히카레바

 은방울꽃의 푸르름이 해빙에 빛나면

アイヌの唄声 谷間にこだます

아이누노 우타고에 타니마니 코다마스

아이누 노랫 소리  골짜기에 메아리

シレトクの春は 潮路に開けて

시레토쿠노 하루와 시오지니 아케테

시레도코의 봄은 뱃길에 열어

舟人のかいな 海に輝く

후나비토노 카이나 우미니 카ㅇ가야쿠

뱃사람의 팔, 바다에 빛나네

 

かがやく[, 耀]

 

 

オレーオレー オーシコイ

오레~ 오레~ 오-시코이

오레ー오레ー 오ー시코이

沖の声舟歌 秋あじだいエリャンサ

오키노 코에 후나우타 아키아지다이 에리안사

먼 바다 소리 뱃노래  가을 전갱이 에리얀사

掲げる網ゃ大漁 霞むクナシリ

아ㅇ게루 아미야 타이료우 카스무 쿠나시리

걷어올리는 그물엔 풍어  희미한 구나시리

我が故郷 何日の日 詣でむ

와ㅇ가 후루사토 이츠노노 히카 모우데무

내 고향 어느날에  참배하나  

御親(みおや)の墓に ねむれ静かに

오오야(미오야)노 하카니 네무레 시즈카니

부모님 무덤에~  고요히 잠드소서

 

掲げる

かかげる[① 내달다 ② 내걸다 ③ 내세우다 ④ 싣다  

 

 

 

オホーツクの舟唄(知床旅情の原曲)倍賞千恵子

https://www.youtube.com/watch?v=2edWcY74CTM

 

 

 

* ピリカって何 ?
1) アイヌ語でピリカ(pirka)は「美しい、よい、立派」という意味で
作詞・作曲家 森繁久弥さんのご説明では 「美しい娘が笑う」ということになりますが
2) 知床に生息する鳥「エトピリカ=Etupirka」は人が笑ってるような
声で鳴くので[ピリカが笑う]なわけです.[google]